○コリアンダー(Coriander)
コリアンダーの生薬は、非常にクセのある香りを持ち、カメムシの匂いなどと表現されることもありますが、エスニック料理には欠かせない素材です。中国語では香菜(シャンツァイ)、タイ語ではパクチーと呼ばれます。
精油の原料となる種子は、生薬の香りからはほど遠い芳香を放ちます。
古くから、スパイスとして料理にはもちろん、ワインの香り付けや肉の防腐剤などとしても用いられてきました。また、消化器系の薬としても役立てられたといわれます。
製油はスパイシーでやや官能的な甘さの香りを持ちますが、疲労した心身に働きかけてやる気を起こさせる効果があります。意識を覚醒させ、記憶力を高めるともいわれ、仕事や勉強の能率アップに活用することができます。
学 名:Coriandrum sativum
科 名:セリ科
主な産地:ロシア、ルーマニア、インド
採油方法:種子の水蒸気蒸留法
揮発度:トップノート
香りの強さ:中
作 用:消化促進、食欲増進、鎮痛、鎮静、抗炎症、抗感染、うっ滞除去、抗不安症、強壮
主な成分:モノテルペンアルコール類の1-リナロール、モノテルペン炭化水素類のγ-テルピネン、リモネン、エステル類の酢酸ゲラニル、ケトン類のカンファー
相性のいい精油:オレンジスイート、クラリセージ、サイプレス、サンダルウッド、ジュニパーベリー
◎心への働き
1.疲れて弱った気持ちに活力を与える
◎体への働き
1.消化を促し、食欲を増進させる
2.体を温め、血行をよくし、体内の毒素を排出する
3.炎症を抑え、関節痛、腰痛、のどの痛みなどをやわらげる
使い方:フレグランスの素材として使う
★使用上の注意
1.過度に使用すると麻痺を起こす可能性があるので、使用量に注意する
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