2015年6月10日水曜日

ガルバナム

○ガルバナム(Galbanum)

 たいへん歴史のある精油で、古くは旧約聖書にも記述が残っています。さまざまな有効な作用があるにもかかわらず、あまりアロマテラピーでは使われていません。

 ブレンドに適した柔軟性と表現しがたい深みのある芳香のため、香水や香料の原料として定着しているからでしょう。

 ガルバナムの香りは、森林の緑、土、植物の根、ポピーシードなどと、非凡なたとえ方をされますが、嗅ぐと大自然に包まれたような安心感を与えてくれます。

 弱い催眠作用があり神秘的な力をおよぼすといわれ、宗教儀式や瞑想時にもよく利用されます。強力な防腐作用があり、古代エジプトでは遺体の防腐剤として用いられていました。

 慢性的で、薬ではなかなか治らない軽い病気にも効き目があるといわれています。

学 名:Ferula galbanuflua
科 名:セリ科
主な産地:イラン、シリア、レバノン、イスラエル、トルコ
採油方法:木からにじみ出たゴム樹脂の水蒸気蒸留法
揮発度:トップ
香りの強さ:強

作 用:去痰、鎮痛、鎮静、抗炎症、利尿、うっ滞除去、うっ血除去、強壮、催淫、通経、催眠
主な成分:モノテルペン炭化水素類のαピネン、βピネン、セスキテルペン炭化水素類のカジネン、セスキテルペンアルコール類のカジノール
相性のいい精油:イランイラン、サンダルウッド、ジャスミン、ゼラニウム、パルマローザ、フランキンセンス

◎心への働き
1.不安や感情の乱れを除き、心を落ち着かせる

◎体への働き
1.咳、たんなど、呼吸器系の不調を改善する
2.頭痛、筋肉痛、関節炎などをやわらげる
3.月経時の不調や更年期障害の症状をやわらげる

◎肌への働き
1.ニキビ、吹き出物を改善する
2.肌をやわらかくし、老化によるシワを防ぐ

使い方:ブレンドとしてフレグランスに

★使用上の注意
1.妊婦は使用しない
2.敏感肌の人は、使用量に注意する

ガルバナム

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