2015年6月13日土曜日

クミン

○クミン(Cumin)

 クミンは、料理の香りづけをする香辛料としてあまりにも有名ですが、その精油はまったく別の印象を持ちます。

 甘くスパイシーでエキゾチックな香りは、香水にごく少量加えるだけで、異性を惹きつける催淫性のある香りが作り出せるといわれます。

 クミンには、消化促進や鎮痛をはじめ、さまざまな効果があります。そのため、旧約聖書の時代から非常に重要な価値のある栽培作物として尊ばれてきました。

 古代においては他の貴重な植物とともに課税対象にされ、ローマ帝国時代には、ディオクレティアヌス帝の勅令(西暦301年)にクミンの最高価格が定められたほどです。このことからクミンが貴重な商品であったことがうかがえます。

 現在ではインドのカレー料理には欠かせない香辛料のひとつとなっています。

学 名:Cuminum cyminum
科 名:セリ科
主な産地:エジプト、トルコ、モロッコ、インド、中国
採油方法:乾燥して砕いた種子の水蒸気蒸留法
揮発度:トップノート
香りの強さ:中からやや強

作 用:消化促進、鎮痛、殺菌、抗炎症、通経、強壮、催淫、浄血、自律神経調整
主な成分:芳香族アルデヒド類のクミンアルデヒド、モノテルペン炭化水素類のγテルピネン、βピネン、テルペン系アルデヒド類のパラメンタ1.3-ディエン-7-アール、ラクトン類のフロクマルン類
相性のいい精油:アンジェリカルート、イランイラン、カモミール、コリアンダー、サンダルウッド、シナモンリーフ

◎心への働き
1.気持ちを高揚させ、自信をつけさせる

◎体への働き
1.胃の働きを活発にし、消化を促進する
2.頭痛、筋肉痛、関節痛などをやわらげる
3.男性の生殖能力を高め、男女ともに性欲を強める
4.生理不順を改善する

使い方:フレグランスとしてブレンドし、香りにアクセントをつける

★使用上の注意
1.皮膚に刺激があるので使用量に注意。特に敏感肌の人はパッチテストを
2.光毒性があるため、使用後は直射日光を避ける

クミン

0 件のコメント:

コメントを投稿